今の日本人に足りないのはコミニュケーション不足であるとあっちこちから言われている。

それは私もそう思う。

ここで言う「自己主張」とはコミュニケーションが出来るか出来ないかということではない。

そして特に「カウンセラーとしては」という但し書きが必要かも知れない。

 

一般的に、人に対して面倒見が良い人は、周りの人からも何かにつけ頼りにされがちである。

概して、そんな人はしっかり自分の意見を持ち、全体を取り仕切る能力にも優れている。

そういう人は、自分が先頭にたって物事を進めていくことが、その人のキャラでもあり皆が認めるところでもある。

 

しかし、カウンセラーの世界では逆にそれが良い聴き手としてあるべき立場を邪魔をすることがある。

どうしても聴き手の立場を忘れて相手に対して押し気味となってしまう。

自分の気持ちや意見を主張したくなってしまう。

それはすなわち相手の言葉を遮ることになっていることに気づいていない。

 

仮に注意したとしても、日常の生活や性格がそうであるため

本人に自覚が無いので、なんで注意されたのか分からい場合がある。

逆に攻撃されたと思って人間関係に嫌な空気が入る。

 

カウンセリングとは非常にデリケートなものである。

そのことを常に考える心の余裕を持っていないと結果的にうまくはいかない。

 

要は、カウンセラーとは相手の状態を読み取る力があるかどうか、

その場の状態の空気を読める人かどうかである。

 

自分の能力は自分から出すものではない。

必要な時に自然と出てくるものである。

そういう意味でもカウンセラーは強く人間性を求められる。