人は、悩む人と悩まない人とに大きく分けられると思う。

私は典型的な悩むタイプ。

自分を知っているから常に悩まない様に、あの手この手を打ちながら日常を送っている。

 

カウンセラーは人の痛みを知らないと相手の気持ちを理解出来ないものだと思う。

もちろん同じ条件で他の人の心の苦しみを理解することは出来ない。

悩みとはどんなものか。

苦しくて辛くて、悲しくて不安で、何とかこの状態から脱したいと

思う気持ちは、自分のことを振り返ってみて少しは理解は出来ると思っている。

 

もし他人の悩みを、自分のことのように理解しようとする気が無かったり

悩みを知らない人は、心の悩みを聴いて欲しい人の心の痛みなど分かるわけがない。

簡単に言うと、学問的な知識があっても、人間的魅力や信頼出来るような人には

ならないということである。

 

それは自分自身でも日頃気を付けていることである。

 

しかし、気を付けなければならないことがある。

今現在、悩みのルツボにはまっている場合は、人の悩みを聴く余裕などない。

そんな時は自分自身のケアに専念しなければならない。

 

他の人の悩みを聴くということは、愛情をもって、自分自身に心の余裕が無いと

出来ることではないということである。

そう考えると、カウンセラーとはなかなか大変だけれど、

悩みの経験が人の痛みを理解することになると思えば

また違った意味で自分の価値を上げることになっているかも知れない。