メンタルケアのカウンセラーって、特別な人でなくてもいい。
だいたい、昔はカウンセラーなどいなかった。
ウツという言葉もなかった。
色々なことで悩む人はいたが、自分を取り巻く誰かがいつも何らかの形で相談にのってくれて
いい感じに助け舟を出してもらいそれで何とかなっていた。
もちろん昔は、外来のみを診療する今のような精神科診療所(クリニック)なども無かった。
ご存じのように最近は、精神科又は心療内科などは増加の一途をたどっている。
それだけ世の中的には、メンタルケアを必要とする人が増えている。
しかし残念ながら薬でメンタルケアは出来ない。
精神科での病名は医師の主観によるところが多くあり、
そこが他の病気と大きく違うところも問題点となっている。
学校でいじめにあい、不登校になり、引きこもった子供に対して 医者と薬では治せない。
職場での人間関係や過重労働から来る現場の環境の問題も医者と薬では治せない。
最愛の人が亡くなって、どうしょうもない切ない気持で、心が折れた人も医者と薬では治せない。
精神科または心療内科医の現行の診療報酬体系では、
多くの患者を数分で診察し、薬物療法中心でなければ経営が成り立たないのが現実で、
残念ながらメンタルケアとは程遠いところにある。
だからこそカウンセラーの必要性が大きく、社会的にも望まれている。
メンタルケアのカウンセラーは悩みを抱える人の「心の整理」を手伝うことである。
自分ではほどけないほど絡まってしまった心の糸を、あくまでも本人のペースに合わせて
ゆっくりと絡まった糸をほのいで行くのをお手伝いするのがカウンセラーである。
一人でも そんな思いを持って カウンセラーの世界に入ってきて欲しい。