
小学生へのカウンセリングには、大人に対して以上の柔らかな心を要求される。
嘘や誤魔化しや、探りや、大人のいやらしい詮索などは、子どもの繊細な感受性によって
すぐに見破られ、そんなことをするとお互いの信頼関係など作ることなどは出来ない。
先生は先生の見方、親は親の見方と、それぞれの立場でどうしても子どもの心を見てしまう。
子どもの本当の心(本心)を、子どもの口から話してもらうには、聴く側自身が最初から壁を作ってしまっては会話が成り立つはずがない。
カウンセラーは、親でも先生でもそのどちらでもない、丁度中間的な心の位置くらいにいるイメージだろうか。
ふわっと柔らかく、子どもの心を常に包み込む雰囲気や会話や距離感を求められる。
それがうまくいって、初めて子どもと年齢を超えた会話が出来、心が通じあうのだと思う。
カウンセリングが終了したとき、その子は元気いっぱいに「何かあったら又相談にのってください」と言って帰った。
小5の男の子のカウンセリングのあと、母親からメールを頂いた。
先日は息子と私のカウンセリングをしていただきましてありがとうございました。
帰り道、息子は
『とても楽しかった。先生が面白いね。』って言ってました。
息子の考え方がわかってよかったです。
先生にカウンセリングしていただいて気持ちが楽になりました。
この二日間の息子の様子にも変化が現れてきました。ありがとうございました。
これからは、悩んで辛くならないうちに先生のお顔をみに行こうと思っています。
本当にありがとうございました。
こんな時、子どもと心を通じたことがとてもうれしい。
