保育園児の睡眠不足が、静岡新聞社が行ったアンケートで明らかになった。

幼児の理想的な就寝時間を午後8時から9時としているのに対して、現実には午後10時以降の就寝幼児が多くいることが分かる。

実際に10時以降のファミレスや居酒屋に、幼児と一緒の家族の姿をよく見かける。

 

脳の神経細胞であるシナプスは、幼児期に一番活性化する。

シナプスの活動が盛んには活性化するのには、適正な生活環境が大前提となる。

十分な生活リズムを保てない脳は活性化を阻害されシナプスの発達に大きなマイナス要素を与える。

そのマイナス要素のリズムがその子にインプットされてしまう。

 

睡眠不足となった子どもは、幼稚園にいて、疲れ切った様子を見せたり、イライラしたり、暴力的になったりする。

子どもでも大人のストレスによるメンタル不調者と同じような症状をみせる。

 

子どもの生活環境は、その子の性格に大きく影響する。

大人になって、ストレスに弱い心を持った人になる傾向にもある。また、人間関係の作り方にも問題が出て、

本人が周囲との摩擦によりストレスや悩みを抱え込む傾向にもある。

 

親は本来線で見るものだが、時として親の都合で点で物事を見てしまうことが多い。

点で見るとそれぞれの理屈や道理が正当化されるが、人生の線で観た時は、

大事な分岐点で間違った方向に舵を切っていることが多い。

 

遅く寝る事って、いつの間にか生活習慣になってしまう。

悪い習慣に早く気付くことが、子どもの将来にもかかっていることを忘れずに。

 

 

           心療対話士 石井利幸

 

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