大学は卒業するけど、就職先が見つからない。

厳しい雇用状況は学生にとって、人生の出発点ですでにつまづきを感じている。

 

中には希望する企業が不採用となり、高学歴で優秀であると自負していた

学生は、すでにウツ状態になってしまっている。

世の中が自分を受け入れてくれないことに、挫折感を感じている。

 

親としても同じだ。

手塩にかけた自慢の子供が就職出来ずに挫折しているのは辛い。

すでに引きこもってしまっている子供を取りあえず実家に戻す。

 

実は、精神的にひ弱な若者の大半が、やはり親の過保護から来ている。

何事もなく、ずっと自分なりの大きな帆をはって人生を送ることが出来れば

それにこしたことはないし、本人も家族も幸せである。

でも残念ながら資本主義社会はご存知のように、大企業とて先の見ない時代である。

人生の荒波が来た時、自分で船を立て直す力がないと、すぐ転覆してしまう。

 

親が支えるのには限界がある。

それをまずは親が知るべきだ。

たとえ会社に入っても、三人に一人は、数か月しかもたない現状の甘さは

ウツになった本人へのメンタルケアと同時に、親教育も必要となってくる。

 

メンタルケアは常に一対一ではない。必然的に関わる人たちへのメンタルも

必要になってくる。

時代は変わる。でも心の在り方はそう変わるものではない。

ただ自分たちの都合の良いように変えてしまっているところに問題がある。

 

希望を持つには、一緒に厳しさを持つことだということを

常に誰かが教えていれば、楽しい未来は必ずあるはずなのにと思う。