誰もが自分の身の周りに起こったことに関して少なからず感情が湧く。

日本の裏側で起こった外国のニュースでも自分なりの気持ちが湧くのであるから当然である。

 

日本人は農耕民族である。そして島国である。

仲間と協調し、自分の気持ちは二の次にする風土が脈々とある。

自分を主張することよりも、じっと耐えることを美徳としてきた武士の魂も根底にある。

忍の一字が勝負師の言葉だったりする。

 

しかし社会は昔と随分と変わった。変わり過ぎるほど変わった。

まずテンポが早い。

言葉も非常に簡潔である。

言葉の文脈を読み取るようなそんな感覚はもうない。

ストレートである。

 

それについて行けないと、自分を理解してくれない人ばかりという感覚に陥る。

すると結果的に自分から入ってはいけない暗いトンネルに向かうことになる。

暗いトンネルに行こうとする気持ちにさせたのは自分ではなく、

自分の気持ちを理解してくれないあの人の精だと思う。

そう思うのが一番自分にとって楽だから。

 

うれしい、かなしい、好き、

そんな事ぐらいは遠慮しないで言ってみませんか。

でも、そこにはルールがあるから、それなりの表現も必要である。

 

人は言葉を話す唯一の生き物です。

自分の気持ちを素直に言葉に出して伝えることは、周りの人もハッピーになる。

笑顔と言葉。そこに新しい自分が待っていることを忘れずに。