産業医の限界
ある程度大手の企業になると産業医なる医者がいる。
常勤であったり非常勤であったりする。
通常、会社の規定では勤務中でも予約をして自分の健康について検診を受けることが出来る。
産業医の仕事の幅は省略するが、当然メンタルヘルスケアも大きな領域である。
メンタルケアの世界で、うちの先生は素晴らしいという話しはあまり聞かない。
どちらかというと予防医学の方に力がはいっているように思う。
心の病は自己申告である。
外傷ではないので医者の見立てで病名を決められない。
だから、なんちゃってウツ病も出てくるし、それを見破ることも出来ない。
悩みの原因が会社内の出来事であれば、職場の環境改善を申し入れすることが出来るが
家庭内のことや友人関係や社会生活のことであった場合、手が出せない。
個人のプライベートに踏み込めないし、対応が分からないのが現実。
まして社員は、自分の負の部分を会社の総務や人事とつながっていると思われている
産業医に話すことはしない。
「ギャンブルで借金作って悩んでいます。」
「妻との離婚問題で悩んでいます。」
「子供の引き籠りに悩んでいます。」
そんな、あれやこれやの悩みを抱えながら、食べるために仕事をしている人が実は多い。
でも、そんなこと誰にも言えない。
だから悩む。
企業の抱える産業医の弱点を会社側が知らないことが多い。
いわゆる形をつくってあるだけということが多いのも事実である。
産業医という形を会社が作ってあるから我が社は健全てあると言う。
問題解決のために、どこまでも追っ払っていく心療対話士の立場と大分違う。
何事でもそうであるが、一つで全てを満たすようなパーフェクトのものなど無い。
それをいつも頭に入れておくだけで、自分の判断が整理出来る。
やはり餅やは餅やである良さや、高価な物は高価な物なりの良さがあることを知ることも大切。
世間は不条理なことが多いのも事実であり、それを見極めて生きていかなければならないのも事実。
企業は利益追及の上に成り立つ。
そういうものだと分かっていることもメンタルケアにとって大切なことだと思う。





