
最近、心を癒すメンタルケアのカウンセラーが、
とても求められる社会になっていると感じます。
しかし実態は、社会のニーズに、人材が間に合わないという実感があります。
カウンセラーの教育や研修をやっていてよく思うことは・・・
悩みを聴く側に、相談者の悩みを聴こうする強い意識が前面に出過ぎている
ことが多いなぁと感じることです。
人を助けたいという思いと、カウンセリングをしっかりやろうとする思いが強いと、
どうしてもこの傾向に陥りやすいということです。
話しを聴きだそうとするあまり、
語調が強くなる。
質問攻めになりがち。
早口になる。
相手の話しを聴かないで、次の質問を頭の中で考えている。
これは最初、誰もがなりがちです。
それに、勉強して来たメンタルケアの仕方を意識しすぎて、
自分らしさを失うこともあります。
カウンセリングのマニアルなどは本当はありません。
全て勉強の応用編であるということです。
場合によっては勉強したことが、かえって邪魔をしていることもあるかも知れません。
それだけ、人に対する対応の仕方は全部違い、マニアル通り行かないということです。
だから、あまりに力が入り過ぎるカウンセリングをすると、
相談者の本当に言いたいことが見えて来ないことになってしまいます。
もっと意識的に、もっと自然体で、力を抜いて、カウンセラーの個性を保ちしつつ
自分しか出来ないカウンセリングをやることを心がけたら、
きっと素晴らしいカウンセラーになることだと思います。
