自分のことは分かっているようで分かっていない人が多い。
分かっているくせに特に直すこともなく自分を出したままの人もいる。
子どもたちに接する仕事をする場合は、大きな声やざっくばらんな物言いは、
頼もしくもあり元気を分けてもらえそうで適職といえるかもしれない。
しかし自分の感情も同じように表すと、少し様子が変わってくる。
元気な子どもには、素敵なお姉さんにうつるかも知れないが、
元気でない子どもには、大きな声でエンジンをかけられても
単純に嫌なお姉さんになってしまう。
同僚との会話や上司との会話にも同じような対応をすると、
果たして全体評価はどうかというと、元気はいいがうっとうしく、
気分屋さんで扱いづらい人と言われることにもなりかねない。
相手をよく見て、場所をわきまえ、立場をわきまえ、感情的にならずに
人と接することが出来るようになるには、本人が自分を知らなければならない。
カウンセラーは、ケアの中で本人の特性のプラスの作用とマイナスの作用を
見極めていき、本人がどの程度理解しているか話を積み上げていく。
最終的にカウンセラーは、本人にとって、社会生活するために生きやすい方法を見つけていく。
心療カウンセラー、物好きな仕事かも知れない。
自分の癖や欠点などの人に言われたくないことなどは、
誰かに言われない限り、自分のことを冷静に分析することは出来ないかもしれない。
改めて心療カウンセラーの役割は大きいと思う。
心療対話士協会 石井利幸