府中市職員労働組合保育部の研修会が18時から行われ、講師として招かれた。

 

昨日、府中から10キロも離れていないところで、通園のためのバス停いた園児が

襲われ死傷者が大勢出た。

そんな大きな事件の後の保育士の研修会のため大勢の保育士が

「職場におけるメンタルケア」について学ぶ場となった。

 

保育士の仕事は、園児の成長を支援するだけでなく、保護者や職場の職員との関係も重要になってくる。

目まぐるしく変わる子どもの様子から目が離せない。

また年代の異なる同じ職員と頻繁にコミュニケーションを取りながら仕事をすることになる。

次に待っているのは、迎えに来た保護者とのやり取り、個性の異なる親との会話は、

若手の職員にとっては大きなプレッシャーでもある。

家に帰れば夫や子供の面倒を見るというストレスとの闘いの毎日を繰り返している。

 

保育士の職場はすべて予測不可能な生きた人間である。まさしく戦場と言っていいと思う。

単に子どもが好きだからということでは務まらない厳しさがある。

資格を持っている潜在的な保育士は大勢いるが、人手不足の状況は変わらず、

現職の保育士の負担は相変わらず大きくて、改善される様子が見えない。

 

精神的にゆがんだ成人にならないためには、幼少時の子育ての環境が最も大切である。

保育士の先生方が余裕とゆとりを持った保育の環境が出来ることを期待している。

 

府中の研修     心療対話士協会 石井利幸