一昨年までは、メンタルヘルスケア・ブームというかのように、優良会社のシンボルのように、社員に対する
メンタルケアは華やかだった気がする。
ところが円高の影響を受けて、企業の業績は悪化、ここに来て東北の大震災など複合的なダメージは
企業には大きな痛手になっている。
今までは勉強会や研修会という名目でメンタルヘルスケアの講演は、あちらこちらで盛んであった。
ところが、今は状況が一変してそれでところではないというのが企業側の実情である。
企業にとっては、生き残り作戦が第一優先である。
労働組合も今では右へならへの傾向になってきてしまっている。
ところが、逆に社員の状況は当然のことのように、企業から求められる負担が増したり、
給与が減額されたりと、生活状況はきびしくなってきている。
当然、子供手当の問題も気になるところであるが、あっさりと将来の夢は断たれた。
精神的なストレスによるウツ状態に近い方が、そんなことで非常に増えている。
企業は何の対応もしないのので、個人の問題として相談が急増している。
頑張れ日本と、精神論を唱えるなら、それなりの社員に対する具体的なケアをしないと
間違いなくつぶれますよ。
じわじわと小さなダメージが大きくなったときが、とても心配である。