昨日「太平洋の奇跡・・フォックスと呼ばれた男」を観た。
前宣伝から実話であるということと、息子さんが父を語ったインタビューも見ていたので
必ず観ようと決めていた。
戦争は悲惨である。命が瞬間的に消えていく。
今のような近代的な情報機器はない。そんな中での戦いだ。
戦争のうんぬんは別として
侍日本の典型的な心の中で、それぞれが違った意味で守るものを守ろうとしている。
何かを成し遂げるためには、それなりの努力をしなくてはいけない。
時には命を懸けてやらなければ成し遂げられない。
そこに、個人の感情と個人のエゴが入ってもダメだ。
この映画はそれを教えてくれている。
自分の意思や意気込みだけで、統制を乱したときに他の人に大きな迷惑をかけることになる。
自分は正しいと思っているかも知れないけれど、大きく見た時にそれは他の大勢の人にとって
非常にマイナスになることをこの映画は教えている。
今の社会は個人主義が大手を振って歩いているから、時として自分しか見えないことがある。
だから悲惨な事故や事件も起きる。
引きこもりも似たようなものだ。自分にとって最善かも知れないが、命と引き換えに考えたら
そんな甘いことを言っている場合ではないことも多い。
それでも動けない人は、明らかに病気であり、戦いは出来ないからそれはそれで休養が必要である。
心は今も昔も同じである。
日本でも昔から無駄な戦いで多くの命を無くしてきている。
そんな結果があって、自分が生まれ育ったのだ。
自分の先祖が戦いに生き残って、今の自分がある。
そう思うと身を引き締めて、生きている今を大事にしようと思う。
皆さんにもそう思って欲しい。
いろいろな角度から学ぶものが多い映画である。